この度、第24回国際胎盤学会(IFPA 2018 Tokyo Meeting)を、2018年9月21日(金)〜24日(月)の4日間にわたり東京慈恵会医科大学におきまして開催させていただくことになりました。第26回日本胎盤学会学術集会および第36回日本絨毛性疾患研究会との共同開催となります。国際胎盤学会は1995年に第1回がベルギ-で開催されて以来、毎年世界各地で行われている会です。これまで日本では、1999年に第4回を高山雅臣先生が東京で、2006年に第12回を丸尾猛先生が神戸で、そして2012年に第18回を工藤美樹先生が広島で開催されました。また、国際胎盤学会が組織される以前の1990年に相馬廣明先生が「International Conference on Placenta in Tokyo」という国際胎盤学会の前身にあたる会を開催されておられます。
私は、婦人科腫瘍を専門としておりますが、胎盤研究の素晴らしさに魅了された一人です。本会で発信された胎盤に関する基礎研究が臨床に還元されることを願ってやみません。その願いを込めて、今回の第24回国際胎盤学会のテーマを「Clinical Growth via Placenta」とさせていただきました。
本学会では、Keynote Lectureとして、香港中文大學教授のDennis Lo教授にNIPT(Non-invasive Prenatal Testing)について、国立成育医療研究センター再生医療センター長の梅澤明弘先生に「Ground-breaking work in stem cell research」についてご講演いただきます。また“Extracellular vesicles in pregnancy”, “Pre-eclampsia and the placenta”, “Drug delivery in pregnancy”, “Reproduction and placentation among ocean-living species”, “Abnormally Invasive Placenta”, “Impact of infection on placental biology”, “Imaging of the Placenta”, “Epigenetics”, “Gestational Trophoblastic Disease (GTD)” と9つのワークショップに加え、“Trophoblast Research Award Lecture”, “NIH Award Lecture “, “IFPA Andree Gruslin Award Lecture”, “IFPA Senior Award Lecture”, “Gabor Than Award Lecture“, “New Investigator Presentations”, “Early Career Session”, “Mid Career session” などの各受賞講演も予定しております。6年ぶりの日本開催ですので、多くの国の研究者達との素晴らしい交流の場になるようWelcome ReceptionやEarly Career Researcher's (ECR) Social Meeting、そしてGala Dinnerにも皆様が十分に楽しんでいただけるような趣向を凝らしております。ぜひ、多くの方々にご参加していただき、皆様にとって忘れられない実りの多き学会となることを願っております。
第24回 国際胎盤学会
会長 岡本 愛光
(東京慈恵会医科大学産婦人科学講座 主任教授)